エアコンの嫌な臭い!カビが原因かも?
目次
カビが発生するメカニズム
エアコンをつけると急に部屋がクサイと感じる時はありませんか?
それは、エアコン内部で繁殖しているカビが原因かもしれません。
カビは湿度が高い環境を好むため、結露により湿度が高くなりやすいエアコン内部は最高の住処なのです。
また、エアコンを使わない時期にもホコリや湿気を餌にして繁殖し、エアコンを使う時期に一気に部屋中にカビ菌を放出します。
そのためエアコンのシーズンオフには完璧なエアコン掃除しなければなりません。
カビが発生しやすい気温は?
カビが発生しやすい気温は気温20〜30℃、湿度70~80%以上で最も繁殖しやすく
梅雨の6~7月の時期と、台風の9~10月の時期が最もカビが繁殖しやすい環境になります。
カビが最も好む結露
冷房使用時は室内空気との温度差の影響で大量の結露が発生します。
結露で出た水分はエアコン内部に溜まり、湿気が多くカビの成長に適した環境になります。
カビのエサはホコリだった
カビがゴミやホコリに含まれるたんぱく質を栄養源としていることも、エアコン内部にカビが発生する原因の一つです。
部屋にあるホコリや汚れの中からは多くのカビが検出されます。
そして、その部屋の空気を吸い込んで運転しているエアコンの内部にも、ホコリや汚れとともにカビが蓄積されていき
エアコンの内部で繁殖してしまうのです。
カビが発生する場所は?
エアコン内部にてカビが生えやすい場所は、ファン・ドレンパン・ルーバー・熱交換器です。
ファン
ファンは、エアコン吹き出し口の奥にある筒状の形をした風を送るプロペラです。
ファンが回転すると、エアコン内部の風が室内に送り出されます。 冷房が稼働しているときは冷たい空気を送り出し、暖房が稼働しているときは温かい空気を送り出します。
ファンの裏側には熱交換器があり、結露が発生しやすく湿度が高くなりやすい送風ファンの周辺はカビの温床となってしまうのです。
その為、エアコン稼働時にはファンについたカビ菌が部屋中に放出され臭い等を発生させるのです。
ドレンパン
ドレンパンは、エアコンの結露水を溜める受け皿で、水漏れを防ぐことが目的です。
ドレンパンに汚れが溜まると、室外に排出されるはずの水がせき止められ、その結果水漏れを引き起こしやすくなります。
流されずドレンパン内に残った水とホコリは恰好のカビのエサで、カビが繁殖します。
ルーバー
ルーバーの役割は、エアコンが室内に空気を送り出す際に、その風向きを調整することです。
ルーバーが動いて風向きを調整することで、エアコンの風が効率よく循環し、部屋を快適な温度にすることができます。
最近は自動でルーバーの風向きを変える機能を備えたエアコンもあり、吹き出し口はカビのエサとなるホコリを吸着しやすく
そのホコリが湿気を吸い取ります。 まさにカビにとっては好条件が揃っているのです。
熱交換器
熱交換器は大量のアルミフィンで構成されています。
ホコリやチリなどはフィルターがキャッチしてくれますが、水分だけはどうしても残ってしまい
カビの温床になり、エアコンの効き目が悪くなります。
エアコンのカビ対策
プロによるエアコン完全分解クリーニング(年に1度)
一年に一度分解クリーニングをする事で、エアコン内部がきれいな状態に保たれカビの発生を防ぎます。綺麗に保たれたエアコンは省エネ効果や本体の高寿命にもつながります。また、カビを含んだ空気が出ないことから、人やペットにも良いです。
自分でできること
- エアコンカバーやルーバーの拭き掃除(最低一か月に1度)
- フィルターの清掃(二週間に1度)
- フィルターはぬるま湯に漬け置き洗い→軽くブラッシング
- 水分を乾かす(エアコン使用後は結露等でエアコン内部の湿度が上がります。)
- エアコン使用後には暖房運転(送風運転でも時間がかかるがOK)が望ましいです。
- 暖房運転30分~1時間程度・送風運転3時間程度(あくまでも目安)できれば一日一回
- 室内空気の入れ替え(同じ空気をまわし続けるとカビ菌が増える為、左右の窓を開け換気)